北海道 2013


初めての夏の北海道。いろいろトラブルもあったけど私は元気です。

 8月10日 〜函館
 8月11日 函館〜江差〜八雲
 8月12日 八雲〜小樽〜旭川
 8月13日 旭川〜稚内
 8月14日 稚内〜オホーツク廃線バスめぐり〜遠軽〜網走
 8月15日 網走〜茶内〜釧路
 8月16日 釧路〜広尾線バスめぐり〜様似〜千歳
 8月17日 千歳〜下徳富〜函館
 8月18日 函館〜


◇8月10日(1日目) 〜函館

最寄り駅をスタート。
もう119系はいません....


茅野で乗り換え。
こんな光景もいつまで見られるのでしょうか。

のんびりしてたら、乗り換えたSあずさが甲府で長時間足止め。
先行のあずさが軽トラと衝突したそうな。
まずい!


約2時間遅れて東京駅。私のグランクラスはもう出てしまいました。とほほ....
半ばあきらめて窓口に並ぶと、若い出札係さんが変更してくれました。
ただしグランクラスは仙台から。

秋田新幹線が雨で運休のため、
盛岡までのこまちに空きがあったようです。万事塞翁が馬。しめしめ....


予定になかったE6系初乗車。

でも窓側の席は曲者です。私の体型では出窓に腕がめりこんでイライラします。


仙台で栄光のグランクラスに乗り換え。

これぞファーストクラス。
おっさんばかりと思いきや、意外と若者が多いです。


仙台で買った駅弁を頂きます。 駅弁第1号「宮城 海の輝き」

いくらは好物です。ふだんは全く食べませんが。
ここでおねえさん登場。「軽食をご用意していたのですが....」 しもたっ!


代わりにお菓子とアイスコーヒーを頂きました。
なんと、アルコールも含めて飲み放題だそうです。へー


新青森でS白鳥に乗り換えて函館到着。

三度目の北の大地上陸に成功。
今回は初めて手こずりました。


市電が相変わらず、元気に走っています。
でも今回は乗車の予定がありません。


久しぶりの「サッポロ クラシック(北海道限定)」
函館牛乳はなぜかマツタケの風味です?なぜ....



◇8月11日(2日目) 函館〜江差〜八雲

おや駅前にこんな博物館が出来ていたのか。

たぶん最後の江差線乗車。
来年春に廃線になります。


新幹線工事が着々と進行しています。
木古内から車内激混み。


道内屈指の閑散路線。無人地帯を進みます。

峠を越えたり、川に沿ったり、変化に富みます。

途中駅で一度も降りたことはありませんでした。残念....

日本海に出ました。

まもなく終点 江差駅到着。
記念に18きっぷ購入。


鉄道を失った街はどうなるのでしょうか?
衰退したから鉄道が無くなるのか、鉄道が無くなって(ますます)衰退するのか。

過去に見た廃線の街とイメージが重なります。


折り返して木古内到着。

江差線廃線の翌年に開業するのですね。

駅前の食堂は移転のため休業中。
この駅前もきっと変貌することでしょう。


臨時の反対列車にはヘッドマークが。

函館山が見えます。いい天気。

函館駅ホームの駅そば屋。
暑いのですが、冷たいのは無いとのこと。
しかたなく「海鮮かき揚げうどん」を頂きます。
かき揚げがベチャベチャでいまいち。


函館線に乗り換えて、北上します。
貨物の車庫にDF200がいっぱい。


渡島大野駅周辺。
新函館駅ができるそうです。


噴火湾に出ました。

ところで北海道の普通列車の多くは冷房が無く、代わりに窓が開きます。
夏に来ないとわからなかったですね。これが気持ちいいのだ....


なんとなく「国縫駅」下車。

駅前の番犬は不審者の登場に一応一回だけ吠えてくれました。
よしよし合格。
あとはまったり傍観。「なんだ、また鉄か....」


エンジン発火事故の余波で、ニセコエクスプレスが特急代走。

DF200はお気に入りです。
ディーゼルと電気機関車のハイブリッド。


もう夕暮れ。
なかなか素敵な木造駅舎と跨線橋でした。


西日はギラギラではなく穏やかです。
昭和の信州の夏を思い出します。
夕方になれば涼しい風が吹いてきましたっけ。



◇8月12日(3日目) 八雲〜小樽〜旭川

始発の普通列車で長万部へ移動。
今回は基本18きっぷで進行します。

スーパー北斗1号。


北斗星。車椅子運搬車が待機中。

乗り換え時間が長いので外に出ました。

近くに有名駅弁屋発見。
駅で買うんじゃないのか....


列車内で頂きます。
駅弁第2号「かにめし」。


素朴な味というか、薄味というか、
かに本来の風味を楽しむものなのでしょう。
お子様舌の私にはちょっと物足りない....


まだ朝なのに26℃。
道南はやっぱり夏です。


窓を空けて函館線を進みます。

峠を越えて道央に入ります。
夏らしい雲。


羊蹄山。活火山です。

倶知安にキハ183の特急ワッカ(回送)がいました。

小樽到着。

前回訪問時は改札前に駅弁売り場がありましたが、見当たりません。

キオスクで購入。「海の輝き」が欲しかった....
駅弁第3号「明治の汽笛」。


とりめしです。これもおいしっ。

特急ヌプリを待っていると、ニセコエクスプレス登場。
おや?所定はキハ183ですが。


銭函で下車。
雲行きが怪しいと思っていたら、この辺は雨が降ったようでした。


昔はニシン漁で栄えたそうです。
ニシンはドル箱ウハウハ(笑)、という駅名由来だそうな。ホントかしら?


函館線を進むと、江別を過ぎた辺りで猛烈な雨。

雨雲を追い越して光珠内駅で下車。虹が少し見えます。

特急オホーツクが通過。辺りは広大な水田です。

ちょっと変わったデザインの木造駅舎。

しばらく撮り鉄。
789系は速過ぎて撮影失敗。コンデジなので難しい....
こちらは国鉄電車711系。


時間があったので豊沼駅下車。大きな無人駅。

自販機を求めて散策しているとシュールな遊具発見!

789系撮影にリベンジ。

旭川駅到着。出発していくDF200。

やっぱり旧駅舎は消滅していました。
駅の反対側は川なのに、高架駅にした意味は?



◇8月13日(4日目) 旭川〜稚内

始発で北へ進みます。
やっぱり1両編成。混んでます。


最後部のロングシートに斜めに掛けて車窓を確保。
名寄のキマロキ通過。


いつか降りたい北星駅。広告看板付きの駅舎。

音威子府で長時間停車。急いであそこを目指します。

ガーン!またも営業時間外。黒そば三連続失敗。

雄信内駅で下車。

いい雰囲気の木造駅舎。

立派な駅名看板。

駅前大通り。

おや、廃屋だらけです。

小学校もとっくに廃校。昭和57年。
駅周辺は完全無人地帯でした。クマに注意!


天塩川は泥水。

キハ261スーパー宗谷が通過。

列車以外、駅舎も周囲も時間が止まったかのようでした。


すこし引き返して、天塩中川駅下車。

無人ですが見事な花壇。

実は近くの事務所にJR職員がいるそうです。

幌延駅で長時間停車。

留萌行きの沿岸バス目撃!

やっぱり羽幌線(1987年廃止)の代替バスだ。
廃止路線をたどってみたい気持ちが高まりました。


スーパーで食料調達。
日差しが強くてビールがうまい。


草原や原野を進みます。

利尻富士が見えてきました。

抜海駅で下車。
後方で女装家の方々が撮影してます。ぞぞっ!
駅舎の探訪は後回しにして、急いで海に向かって逃げます。


1キロくらい進むと海が見えてきました。

正面に礼文島。

左手に利尻島。
利尻富士はなぜか頭だけ。
ついさっきまで車窓から見えていたのに....


恐る恐る駅に戻ると誰もいません。
最北の木造駅舎と対面。


気温24℃。それほど涼しくありません。

貝殻が埋め込まれた駅名看板。

列車を待っていると、バイクや車で次々と訪問者が。
一般の人にも有名なのでしょうか?


運休中の特急サロベツの代替快速が通過。

ゆっくりと時間が流れていきます。

列車からは再び利尻富士が見えました。

稚内到着。

再開発で駅舎も建て替えられていました。

駅そばも健在。

でも本日は終了の模様....

再開発ビル「キタカラ」。
なんと映画館も入っています。



◇8月14日(5日目) 稚内〜オホーツク廃線バスめぐり〜遠軽〜網走

この日は列車で戻るのをやめて、バスで廃線をたどることにしました!
始発の浜頓別行き路線バスに乗車。


宗谷岬。
天北線(1989年廃止)とは離れていますが、仕方ないですね。
乗客のほとんどが下車。


オホーツク海沿いを進みます。

雨の中を進んで鬼志別(おにしべつ)BTでトイレ休憩。

ここは鬼志別駅の跡。記念の展示があります。

浜頓別BT到着。
ここも浜頓別駅の跡で、記念の展示があります。


バスを乗り換え、興浜北線(1985年廃止)をたどって枝幸(えさし)BT到着。

近くに交通公園が。

ここは北見枝幸駅跡。

この歩道が興浜北線だったのでしょう。

バスを乗り換え、雄武(おうむ)到着。
北見枝幸−雄武間は未成線でした。
つながっていたら運命も変わっていた、という説もうなずけます。


雄武駅跡の道の駅には記念の写真展示が。

近くを探すとモニュメントもありました。

「みんな、思い出いっぱい」のフレーズに目頭が熱くなります。

バス停はバイクが占拠。
ここからは興浜南線(1985年廃止)をたどります。


興部(おこっぺ)駅跡も道の駅でした。

列車の静態保存が見えました。

これは間違いなく廃線跡でしょう。

蒸気機関車やところどころ築堤も見えました。

紋別BT到着。

建物内を探しましたが、何の展示もありません。

近くにまたもや道の駅。

氷紋の駅とは雅ですな。
ここが紋別駅跡。


展示物発見。他には全く鉄道の面影がありません。
ここから渚滑線(1985年廃止)も分岐していました。


ここで海鮮らーめんを頂きます。
北海道のラーメンは夏でも熱い!


バスを乗り換え、名寄本線(1989年廃止)をたどります。

湧別町内のバス停はどれも立派。


中湧別駅跡に列車発見。
降りようか迷いましたが断念。


ここから網走まで湧網線(1987年廃止)が分かれてました。
でも路線バスが消滅しているようで、よくわかりません。


後ろ髪を引かれながら終点到着。

バス停の名はまさに「終点」。

失われた鉄路はどんどん風化して、いつか知る人もいなくなるのでしょう。
昭和は遠くなりにけり。


紋別市の人口
1985年 32,163人
2010年 24,745人 -23%


すこし歩くと遠軽駅。

時間があるので散策します。
不思議な歩道橋発見。あとから踏切が出来たのでしょうか?


撮り鉄にはもってこい。

そしたら、おばちゃんが登ってきました。なぜ?


以前、車窓から見えた鉄道公園。
奥の岩山は遠軽の語源となった「インカルシ(見張り場)」。


D51の動輪。

こっちはD51の実物。なら動輪は要らないような....

キ100ラッセル
久しぶりに見たこのアングル。


今夜は盆踊りのようです。

快速きたみに乗車。
混んでるだろうと思ったら、転クロ席がぽっかり一つ空いていました。
ラッキー!


北見で乗り換え、網走到着。


◇8月15日(6日目) 網走〜茶内〜釧路

始発の特急オホーツク2号。
札幌に着くのは、なんと5時間23分後。


私はオホーツク海を眺めながら東に向かいます。

東釧路駅で下車。

なかなか味わい深い駅舎です。

釧路まで進んで、快速ノサップ乗車。
やっぱり一両、やっぱり激混み。


上尾幌駅で下車。

ここで遅い朝食。
駅弁第4号「うにいくら丼」。


いくらがプチプチ。たまりません。

道東はもう秋の気配。肌寒い。

翌週のニュースで、ここに停車中の運転手が蜂に刺されて列車が運休したそうな。


乗り換えた転クロ列車はガラガラ。極端すぎ。

厚岸湾に入りました。

終点厚岸駅到着。

近くの売店で昼食購入。

駅弁第5号「かきめし」。

エイリアンが4匹入っています。
北海道らしい濃い味付けでセイコーマートもびっくりでしょう。


さらに別寒辺牛湿原を進みます。

茶内駅で下車。

原作者の故郷だそうな。

折り返して糸魚沢駅下車。

凝った造形の有名駅です。
雨が降ったりやんだり。


釧路に戻り、駅内の食堂で夕飯。
なかなかお得なカツ丼セット。



◇8月16日(7日目) 釧路〜広尾線バスめぐり〜様似〜千歳

熱帯夜とは無縁のひんやりした朝。

帯広に向かう途中、厚内で長時間停車。

反対列車は近郊色。

池田でまた長時間停車。
3番線の先を観察します。


北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(2006年廃線)のホーム跡。
乗っておけば良かったと、後からさんざん後悔しています。


帯広BTから広尾線(1987年廃止)をたどります。

駅弁第6号「豚どん」。加熱容器です。

肉とご飯以外一切入っていない、潔い駅弁です。
がっつりおいしく頂きました。


バスは激混み。立ち客もいます。

徐々に乗客が減って、終点では私の他は1名でした。
廃線前のままの広尾駅。


当時のままか?
9時台の次が16時台とは、やはり末期的ですね。


ここがホーム跡。

ラッチも残されています。
今にも列車がやって来そうな雰囲気。


一角に記念の展示があります。

屋外にも鉄道記念公園が。

JRバスに乗り換え。

襟裳岬。 ♪えりーもの春は〜

様似駅到着。

広尾−様似間は未成線(日勝線)だったそうです。

浦河駅で下車。
お祭りがあるらしく、駅の周りはにぎやかです。


久しぶりに撮り鉄、満足。


◇8月17日(8日目) 千歳〜下徳富〜函館

宿で目を覚ますと、函館本線で貨物が脱線したそうな。
まずい! さすが、試される大地。

どうしようかと思いましたが、とりあえず札沼線で駅めぐり。
ここは篠路駅。


さらに下徳富駅。
雨が強くなってきました。


不安になってきたので札幌駅に行くと、今夜の「急行はまなす」は運休でした。ガーン!
仕方なく臨時特急で南下します。

列車を待っていると、カーネルサンダースみたいな偉いさん登場。
謝って回っています。


列車は案外すいていました。他の皆さんはバスにしたのかしら?

八雲駅でバスに乗り換え。
ここまでの臨時特急はキハ183でした。


バスは4〜5台待機。

途中、見下ろすと復旧工事の様子が見えました。


森駅到着。

さらにキハ281に乗り換え。

無事、函館到着。

なんと北斗星は函館から出るそうな。はまなすは救済なし(泣)。
宿の取れない人向けに、S白鳥の列車ホテルが用意されていました。


予期せず再び函館。

フェリーで青森に行こうとも思いましたが、
フェリー乗り場は遠いそうな。


何とか取れたホテルは五稜郭近く。
終電1本前の市電に乗れました。



◇8月18日(9日目) 函館〜

翌朝、市電で函館駅へ移動。

改札横には脱線の様子が。横転しなくて良かった。

カシオペアも足止め。
復旧したのは翌日午後でした。


S白鳥で北海道を離れます。

E5系に乗りついで盛岡まで。

やっぱり出窓が邪魔....


乗り換え時間が余ったので、仙北町駅訪問。

厨川駅。いわて銀河鉄道になっていました。

もちろんこの日は連休最終日。
新幹線は、仙台−東京間の指定がなかなか取れないでしょう。


駅弁第7号「鮭はらこめし」。

イクラもしばらくお預けかな。

はやては仙台から満車。新宿で乗り換え。


意外とすいている、あずさで岡谷到着。313系に乗り換え。

行きと帰りはトラブルにはまりましたが、
昭和と平成が交錯する、不思議な旅が出来ました。
廃線跡はテーマに加えていきましょう。




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