中央構造線と神社 |
電気工学と地質学 |
わたしの専門は電気工学ですが、昔から地学系が好きで天文・気象・火山や地震に興味を持ち続けてきました。今こそ電気工学と地質学を融合した「電気地質学」を立ち上げることにしましょう。(今はひとりですが)
ここで仮説を立てます。
「古代人は中央構造線上で何かを目撃し、これを畏怖して鎮めるために神社を建てた」
民俗学も加わりましたね。
今は(たぶん)静かですが、かつて中央構造線が大暴れした時期があったのではないでしょうか?そして古代人は何かをはっきり見たのです。それは「光」だったと考えます。
もうお分かりですね。それは「交流コロナ放電」によって発生したプラズマ発光現象です。
おっとオカルトではありませんよ。ちゃんと理由があるのです。次項でざっと述べます。
その光が強くなると連動するように地震が発生することに気付いた古代人は仰天したことでしょう。そんな所に大きな神社を建てるのは危ないと思ったのはもっともなことです。
地震のメカニズムを知っている現代人も地震災害の怖さは同じですね。
花崗岩の圧電効果 |
中央構造線の日本海側は領家変成帯で、代表岩石は「花崗岩」です。
伊那谷は花崗岩だらけで川原は真っ白ですね。花崗岩を良く見ると透明、白、黒の三種類の鉱物が混じってゴマ塩のような色になっています。
Wikipediaより
透明な鉱物は「石英」で、英語ではクオーツ、水晶のことです。
石英には不思議な性質があります。圧力を加えると発電するのです。これを「圧電効果」といいます。電子ライターやガスコンロを着火するときに火花が飛びますが、石英に似た人工の素材を使い、ばねの力で衝撃を与えて高い電圧を生み出し、放電させています。
圧電効果を生むには、石英の結晶が同じ方向を向いている必要がありますが、地下深く一方向の圧力を受けながら変成された花崗岩の石英はほぼ同じ向きであろうと考えます。
ここで注意ですが、花崗岩は絶縁体です。電気を通しません。それなのに発電するのか?
難しいので別の機会に語りたいと思いますが、電気的エネルギーを生み出すと思っておけばOKです。(正確には静電エネルギーです。)
地震の震源はふつう地下数キロ以下ですが、どうやって電気的エネルギーが地表に到達するのか? 一瞬しか発電しないのでは? 直流なのか交流なのか?
いろいろな疑問が次第に解けました。大学に行かせてくれた父ちゃん母ちゃんとWikipedia
ありがとう。
ともかく地上に到達した電気的エネルギーによって高電圧の部分が2列発生します。
一方は断層近くでしょう。もう一方はある程度離れてバラバラに分布するかもしれません。
高電圧部分からは交流コロナ放電が起き、発生したプラズマがイオンなどの、より安定した状態になる時に紫外線や青い光を出します。コロナ放電自体は空気清浄機にも利用されている身近な現象です。
プラズマというと、○槻教授のおかげでいかにもオカルトのようですが、生物以外の自然界の発光はほとんどプラズマです。太陽、炎、雷、オーロラはプラズマですね。身近なところでは蛍光灯がプラズマを利用しています。
プラズマのインテリア
触るとオゾン臭い
危険なパワースポット |
分杭峠はブームになる前にバイクで何度か通りました。いつも道路工事をしていた記憶があります。中央構造線の直上ですから破砕帯なのでしょう。
分杭峠でパワーを感じた、肩こりが治った、体調が良くなった、逆に体調を崩した、など多くの体験報告があふれていますが、危ないです。
交流コロナ放電が発生している所に導体である人間が立てば、自分自身が電極になって、さらに反応を促進します。
どんな影響があるのか不明ですが、ジュール熱による体温上昇、有毒なオゾンの吸引、体内物質の電気分解、電流による神経や筋肉の異常が思い当たります。
健康に重大な問題がある時の一か八かの賭け以外、近づかないのが良いでしょう。
どうしても足を踏み入れるなら、誘電率と接地面積が小さく、底の厚い履物がお勧めです。
つまり下駄ですね。素足はもってのほかです。
宏観現象と地震予知 |
地震の前兆として感じた異変を宏観(異常)現象といいます。
Wikipediaから、交流コロナ放電に関係ありそうな現象を列挙します。
・地電流 ・地震雲 ・発光現象 ・通信異常 ・動物の異常行動 ・イオン濃度上昇
・水質の変化
何のことはありません。これらは圧電効果や交流コロナ放電で説明できそうです。
地震雲はイオンの上昇によるのでしょうか? 通信異常はプラズマが放つ高周波。動物は素足ですから、びっくりするのでしょう。イオンは当然バンバン出ます。電気的エネルギーが地表に至らずに、地下水に放出されたら水質の変化になって現れるでしょう。
中央構造線のような逆断層なら地震予知の可能性がありそうです。
そしてフィールドへ |
科学的に理論を証明するにはデータによる裏づけが必要です。
さあフィールドに出ましょう。大枚はたいた測定器ももうすぐ届きます。
乞うご期待。
断層探検1へつづく