断層探検2
オゾン濃度測定器と放射線測定器
 新導入のGE MEDICAL製オゾンチェッカー「OC−300」、7.5万円です。
測定範囲:0.000〜0.250ppm
注意として、無風でないと測定不可
 屋外では気をつけましょう。
0.1ppm以上は誤差が大きい
 やっぱり。
 でも心理的ボーダーラインの0.1を超えるかは判断できますね。
電源投入後3分経つと測定開始
 はじめ知りませんでした。電源投入後に中をのぞくとLEDランプが点滅し、3分経つと消えるので、起動を待つ必要があるようです。これを知らないと、高濃度中でも短時間の測定で判断を誤ります。(危険!
ほんとは100V電源からACアダプタで電源を取りますが、ちょっと改造してエネループ4本で作動させています。
だいたい10時間連続運転できます。

ついでに購入した放射線測定器 エステー製「エアカウンターS」。


5600円。
やっと安く買えるようになりました。

プラズマボールを計ると振り切れるのですが、見なかったことにしましょう。
誤動作です。きっと。

茅野市青柳の糸静線探検  2012/2/11

 諏訪圏のオゾン濃度の異常範囲を調べに茅野市の奥まで行ってきました。
中央線青柳駅で下車。
オゾンも電位も0です。

南西を望む。
糸静線の一部、大沢断層があります。

駅前の案内看板。
山の上に武田信玄の「金鶏金山」があるそうな。なに、金山?目の色が変わります。

国道を越えて段丘の上に登ると、少し電位が上がりました。

怪しい塚を発見。

やっぱり神社です。

オゾンは0。
電位は+0.7kV
この日は手持ちよりも、地面に置くと電位が大きくなる傾向がありました。

金沢小学校手前を左折。

これがその名も「金川」です。
上流に例の金山があります。少しは砂金があるはずですが、素人では分かりません。

金川に沿った道が尽きたところで+0.8kV
オゾンはやっぱり0。

振り返ると八ヶ岳が一望。

引き返す最中に妙に電位が上がったので、地面に置くと+1.5kV
あとで調べると断層直上でした。
未知の活断層を探すのに「電位ダウジング」は有効です。

金沢小学校の裏山に登ります。
ここは金沢公園。眺め良し。

電位は0.4kV
オゾンもしだいに上昇。0.080ppm
きたよ、きました。

しばらく中央線を俯瞰撮影して20分後、
電位は変わらず、オゾンは0.145ppm

公園の丘を降りてしばらく歩くと電位が急上昇

自身の静電気の影響なら、地面に置いて1分もするといつもなら落ち着きますが、いっこうに低下しません。なんと+3.9kV

ここにいったい何が?

あとで調べると、やっぱり断層の直上でした。
さすが現役バリバリの活断層。これだけ高いと夜間に「セントエルモの火」が見られるかもしれません。
こちらを参照。

道に沿って湿原のような所に出ました。

強烈です。
+5.2kV0.131ppm
電位はさすがにウソっぽいですが、しばらくしてもあまり下がりません。ここも直上です。
youtube 茅野市青柳

断層を離れましたがオゾンは高濃度です。

新金沢神社にて。
0.6kV0.108ppm

このまま茅野駅に向かいます。
(結構な距離があって後悔しました。)

特産の寒天の乾燥作業。
除菌も漂白も最適な環境です。

この日最高の0.160ppm
電位はほぼ0、というより0〜1.0kVくらいを行ったり来たりしています。

やっと市街地にたどり着きました。
でも0.150ppmあります。

上川を渡ります。
まだ0.100ppm

茅野駅ホームは0.044ppm

岡谷駅ホームは0.038ppmでした。
 この日は糸静線の驚異的な活動を思い知りました。また花崗岩以外の岩石にも石英は多く含まれており、圧電効果はあちこちで発生しているようです。
ところで、オゾン測定器はカバンにしまったり、屋内に入るとすぐに0になります。もともとオゾンは不安定ですが、人工物の何かと反応して分解するのでしょうか?

松本市 牛伏寺断層探検  2012/2/12

 糸静線の一部、牛伏寺断層を調査しました。松本市南部では2011年6月30日に震度5強の直下型地震がありました。牛伏寺断層とは別の断層のようですが、そちらも糸静線の一部でしょう。牛伏寺断層が動いたらM8クラスだそうです。


南松本駅で下車。
となりの蕎麦屋で腹ごしらえ。

電位はほぼ0。
オゾンは0.016ppm

東へ向かって田川を渡ります。
電位はほぼ0。
オゾンは0.035ppm

丘陵にさしかかって稲荷神社。

電位はほぼ0。
オゾンは0.064ppm
少しずつ上昇してきました。
赤ランプはもう驚きもしません。

丘陵の脇を南下します。

丘陵に登るとそこは「弘法山古墳」でした。
松本市街と北アルプスを一望。

牛伏寺断層はこのあたりが北端ですが、当然この先にも延びているでしょう。地図をたどると、なんと松本駅付近を通ります。キャー。

おっとオゾンが0.108ppm

丘陵を東側に下りました。
泉小太郎のモニュメント。
「まんが日本昔ばなし」のオープニングで有名でした。

その台座では
+1.1kV0.133ppmです。

地震の跡が今も残ります。

田川に沿って松本駅を目指します。


電位は0〜−0.6kVあたりです。
いつの間にかマイナスです。

オゾンは高濃度を維持したままです。

松本駅前。
長野県第二の都市の中心部が0.130ppm
いいのでしょうか?

松本駅ホームも同様です。

おまけ
時間があったので下諏訪に移動し、諏訪大社秋宮に再び来ました。

0.123ppm。やっぱり高濃度。
 松本駅前のオゾン濃度は衝撃的でした。ちなみに公的発表は「そらまめ君」で調べられます。松本は2kmも西の合同庁舎で測定していますが。

上伊那郡 小黒川断層探検  2012/2/18

 北殿駅から伊那北駅まで探検しました。
北殿駅をスタート
−5℃

駅から北西に坂を登ります。

国道を横断してさらに坂を登ると断層に到着。

森の中に塩ノ井神社。


電位は。オゾンは0.027ppm。平穏。

結構登りました。

少し引き返してから南下します。

右の崖が小黒川断層。
0kV0.043ppm

断層の上に松林寺。

断層の上にまた神社。
0kV0.069ppm。オゾンが上昇。

南箕輪小学校の横を通過。

南箕輪村役場横。直上です。
+0.6kV0.077ppm

殿村八幡宮の森。

パワースポットっぽいですね。

断層に沿って神社群が。

断層は左奥の森に続くはずです。

大泉川が蛇行しています。
断層のためにくぼんでいるからでしょう。



道路も大泉川に沿って蛇行しています。
+0.3kV0.091ppm。もちろん赤ランプ

【追記】断層のずれは上下の他に、横ずれ成分も伴うので、横ずれで川と道が「折れた」といえます。道が折れたということは人が道を作ってから活動したのでしょうね。

写真右から左に断層が横切ります。

大泉川の氾濫原から登ると、右手に断層の続きが見えます。

田畑神社到着。
+0.8kV0.097ppm

さらに進んで白山八幡神社。
+1.1kV
0.107ppm。ボーダー越え。
やはり灯台元暗しでした。

そろそろ疲れたので伊那北駅を目指します。
国道から飯田線沿いに降ります。

右手に崖。
ここは断層とはされていませんが、
+1.8kV0.107ppm怪しい

伊那北駅到着。
飯田線団体列車の撮影に向かいました。

東日本大震災後、車のFMラジオの入りが明らかに悪くなりました。てっきり放送所が壊れたと思っていましたが、どうやら原因は足元にありそうです。


上伊那郡 田切断層探検  2012/2/18

 伊那福岡で電車を降り、ラーメンで腹ごしらえしてから田切の撮影スポットに向かいました。


駅前広場造成中。

前から気になっていた敷地外電柱。です。

中田切川に下ります。

左の看板右上奥が田切断層のケルンコルのようです。

ケルンコル? 中央構造線以外にもケルンコルはあるのですね。再認識しました。

ケルンコル直下を「駒ヶ根トレイン」フルラッピング373系特急電車が通過します。
−1.1kV0.101ppm。やっぱり出ますね。

反対側にケルンコルは見られません。

しかし直下にやっぱり神社。

翌日、車で通るとFMラジオにノイズが・・・・。

田切駅を通過。
電位はほぼ0。オゾンは0.133ppm
(ここは断層ではありません。)

断層を離れて「駒ヶ根トレイン」を撮影♪

でも−0.8kV0.154ppmと強烈。
あとで調べたらここの丘も断層直上でした。

国道に戻ります。
断層上に石仏や祠の団体が。

飯島駅到着。
今日はいったい何キロ歩いたのやら。

さらにこの後、119系電車の撮影にいそしみました。


大鹿村 中央構造線博物館訪問  2012/2/19

 この日はお勉強に、地質学の殿堂を初訪問しました。


三六災害で大崩壊した大西山を背景に鎮座します。

庭園には膨大な岩石標本が。

入場料500円也。
すぐに河本学芸員の解説が始まりました。数人で聞き入ります。

解説の地名が駅基準なのでこの方かも?
前宮外宮の話もあってドキッとしました。やはり専門家も気付いているようです。

地形模型は圧巻です。ボタンを押すと半分に割れます。

露頭の実物。
左が領家帯、右が三波川帯。

三波川帯に石英ですと?
意外です。どうりでそこら中で異常な電位があるはずです。花崗岩に固執する必要はないようですね。

じっくり見学後、書籍を二冊購入してから断層に向かいました。
中央がケルンコルです。

振り返ったところ。
博物館と右の「ろくべん館」の間を通るらしいとさっき解説がありました。
電位計がどうも変で、やたらと変動していて不安定です。後で電池を換えると安定したので電池切れでした。お知らせしてほしいものです、プン。
オゾンは最大0.099ppmで、本場にしては穏やかです。(もちろん異常ですが。)

博物館敷地に電子基準点が。
ほぼ直上ですので誤動作が心配です。

昨年、映画で話題になった村です。

小渋ダム脇の道は昔より良くなりましたが、暴走車もいるので油断できません。列車+バスをお勧めします。ただしバス本数は観光シーズン以外はお寒い状態です。



電気地質学実験1へつづく


中央構造線の謎
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